書道展みたいな催しにいってきた。
小学生から大人までの作品があったのだけど、
一番気に入ったのは小学1年生の作品だった。
「かみなり」と書いてあった。
小中学生というのはできるだけ基本に忠実に書こうとする。
ここで跳ねて、ここは押さえる、とか。
この小1の子だってそうしようと思ってはいるのだろうけれど、
まだそれができない。
でも、できないからこそ個性がある。
もちろん、普通は「できない」ということは下手ということなのだけど、
たまたまなのかなんなのか、
この子の書いた「かみなり」はとても魅力的な字になっていた。
一緒に見に行った家人も気に入っていたようで、
結構おとなたちはそれが分る。
だから、「ヘタウマ」みたいに敢えて基本から外して書こうとする。
それはそれであざといもので鼻につく。
だけど、この小1の子の作品にはあざとさがなかった。
だからステキなのだ。
この子もだんだん普通にうまくなっていくのだろうけれど、
今回の作品を超えるものができるとは限らない。
というより、おそらくできないだろうと思う。