めくらやなぎと眠る女
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/27
- メディア: ペーパーバック
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収録された24編。一つずつ感想を書きたいところだけど、面倒。どこが面白いのか理解できない作品もあるけれど、総じて思ったよりは楽しめました。
弁護側の証人
- 作者: 小泉喜美子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: 文庫
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以下、ネタバレが含まれますので、ご注意を。
ごめんなさい、道尾さん。やられましたよ。帯に書いてあった「読者を欺く超絶トリック!」の意味が分かりましたよ。第十一章でガツンときました。もっとも、第十一章が始まる205ページでは自分が瞞されたことにまだ気づきませんでした。やっとそれと知るのは223ページでした。人によって気づき方に早い遅いがあるでしょう。18ページかかった私は遅い方だと思います。
でも、「やられた」感が落ち着いてしまうと、作品上の欠陥が目につきます。たぶん、欠陥だと僕は思うのですが、もしかすると欠陥ではなくて、単に僕の読解力がないだけかもしれません。それはなにかというと、なぜ、緒方警部補が再捜査を決意したかの理由が分からないのです。1審の中で被告が何かに気づき、それを警部補に説明したことが契機になっているはずですが、警部補がそれまでの自分の捜査を否定し、再調査を決意するに足るどういう説明だったのか明らかにされていないのです。僕にはそう思えるのだけど、違うのかなあ。
それと、第十一章で驚かされたこと(誰が被告か読者を瞞すこと)は、小説テクニックとしてはすごく面白いけど、ストーリーとは何の関係もないんだよなあ。真犯人が予想外とかいうことで驚かせるのとは全く違うから。
でも、第十章までの、「最後まで読んでもどうせ面白くないだろう」という僕の予想は見事に外れ、作者の仕掛けたトリックにまんまと嵌ってしまいました。少なくとも、読んで損はない。
風味絶佳
- 作者: 山田詠美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 文庫
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