崖の上のポニョ

崖の上のポニョ [DVD]

崖の上のポニョ [DVD]

ひどい。
ストーリーもひどいし、キャラもひどい。フジモトとその妻(観音様?)なんて見るのがツライ。絵的にもいいところがほとんどない。
宮崎駿はもう終わってしまったのかもしれない。

朝日、消費税容認!

政府税制調査会税制改正大綱を決めたときの朝日の社説(12月23日)。タイトルは「税制大綱 財源なしに公約は通らぬ」。
たしか朝日は、消費税の増税(税率アップ)に反対の立場じゃなかったかと思う。というより、元々は消費税そのものに反対だったような気もする。なので、12月23日の社説で「「消費増税の検討を進めるべきである」と書いてあるのを読んだとき、驚いた。
今の日本経済の情勢を考えれば、消費増税やむなしという結論自体に不服はないけれど、これまでの主張をどっかに置きっぱなしにしておいて、政府を批判するのは如何なものか。いわゆる「総括」とか「自己批判」とか、少なくとも消費税に対する考え方について方向転換したことをきちんと読者(新聞の場合は「購読者」か?)に説明しなきゃいかんでしょう。

風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

タイトルがダメ。よくこんなしょうもないタイトルにしたなと思う。おそらく、自分で考えたんじゃなくて、取材している中で現場の人間から聞いた言葉を使ったんじゃないかと思う。その言葉に文学的趣向はなくても、危険な地域で活動してきた人間の発する重みがあって、それに引きずられたんじゃないかな。じゃないとしたら、言葉に対するセンスを疑ってしまう。
6つの短編からなっているけど、一番おもしろかったのは『ジェネレーションX』。といっても、たとえばこの作品をたまたま飛行機の中の機内誌で読んだとしたらすごく得をした気になる、といった類の面白さである。

民主要望書

ガソリン税の維持や子ども手当の所得制限など、民主党マニフェストに反する要望書を政府に提出し、鳩山政権は喜んで予算編成に反映するらしい。
さきの選挙は民主党マニフェストに国民が賛同したというよりは自公政権にNOを突きつけただけのことではあるけれど、だからといって、「党というより国民の思いだ」なんて図々しい言い訳をしながらマニフェストに反する要望書を政府(もちろん民主党政権だ)に出すなんて、恥を知れと言いたくなる。

『イングロリアス・バスターズ』

土曜日、天神東宝で観る。
洗練されたB級映画といったところ。素晴らしい。
ただし、1点だけ苦言を呈したい。殺戮から生き残った映画館主の復讐が成功したのか、バスターズの策略がうまくいったのか、どっちか一方で話を進めればいいところ、どっちも採用したのは欲張り過ぎ。