袴田事件再審請求棄却

再審請求してるイコール冤罪だと単純に思うことはないけれど、訴えを棄却した理由は理由としては弱いんじゃないかと思った。もちろん僕は裁判を傍聴してはいないし、26日の朝日新聞朝刊に載っていた棄却理由を読んだだけなので、批判する僕の根拠も極めて乏しいものではあるけれど、例えば、棄却の理由の一つとして「犯行時のアリバイがない」ことが挙げられているらしいが、それは犯人だという理由には全然ならなくて、ただ、犯人ではないという証拠はないというだけの話である。そういうのって、無罪の証拠がない人を有罪にしているみたいな印象を持ってしまう。裁判所には有罪だという積極的理由を示して欲しいものである。
死刑判決が確定して27年も執行しないのもどうなんだろうと思う。最初から27年間執行されないと分かっているわけじゃないから、いつ執行されるか毎日が恐怖だとは思う。でも、それにしても27年執行されない刑が果たして刑だと言えるのだろうか。歴代の法務大臣も、「ひょっとしてこれは冤罪なのかも」とか思ってのことだったりして。