ザ・クロマニヨンズ

先月、クロマニヨンズのライブに行った。
クロマニヨンズが観たかったというより、ライブハウスというものを見たかったから。どんなシステムなのか興味があったのだ。
例えば服装。ライブハウスの中はきっと暑いだろうけど、厚ぼったい冬服を着ていったらどうすればいいのだろう。例えば、「ワンドリンク」。入場料とは別に飲み物を買わないといけないらしいが、アルコールは売ってあるのだろうか。
冬服着たまま汗はかきたくないが、ライブハウスにたどり着くまで寒い思いはしたくない。なので、中途半端に薄手のパーカーを羽織って行ったのだが、外では少し寒く、中では少し暑かった。500円払ったら預かってくれると分かって預けたけど、帰りに500円返してくれるか新たな疑問が生じた。で、返してくれないことも学習した。たぶん、クロマニヨンズみたいなライブは特別で、普段の営業では服なんか預けなくったって、イスに座って観れるんだろうと思う。
ワンドリンクについては、ビールを飲んだ。車で行ったのだが、まあいいやと思って飲んだ。なにも注文しない人も多かったような気がする。
200人くらい入る室内の前方の客は跳んだり跳ねたり拳を突き上げ、後方の客の体はほとんど動きがなかった。僕はその狭間の位置にいた。そのへんが一番空いていたからだ。前に行くにも後ろに行くにも人を押しのけなきゃ行けないので、そこに自分の居場所を見つけた。最初のうちは前の客ほど飛び跳ねたりはしないけど時々ジャンプしたり(そうしないと甲本ヒロトが見えなかったし)曲の最後に手を挙げたりしたけど、そのうちちょっとだけ体を揺らすくらいのノリへと移行した。前方の客はとにかくノって跳んで楽しもうという気満々で、後方の客はノリたいけど恥ずかしいという感じだった。僕は基本的に後方の客と同類なのである。