『ゲルマニウムの夜』

ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉

ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉

暴力と性。刺激的であるがゆえに、文学として興奮するのかモチーフ自体に興奮するのか分からなくなる。だから、それはズルイと思ってしまう。
しかし、この作品の言葉にはなにか尖った硬質感がある。そこに惹かれるのだが、じゃあ、この作者の別の作品を読むかといえば、少なくともしばらくは遠慮したいと思う。