ガラスのエース

日本男子バレーは、アルゼンチンに勝って五輪の切符を得た
緒戦のイタリア戦で歴史的大逆転負けをくらったときは、五輪出場は無理だろうなと思った。だが、その敗戦を引きずることなくチームは勝ち続けた。エライです。

気になるのはエースの山本。昨日の試合でも28得点というダントツの成績だったが、第5セット、ジュースの繰り返しの中で山本にトスは上がらなかった。その少し前、ここで突き放したいという状況下で、山本のスパイクは何度かブロックにつかまっていた。おそらく、セッターの朝永は、「これを外せば負け」という極限状態では山本はスパイクを決めれないと感じたのだろう。それで、ゴッツ(石島)の気迫に賭けたのだと思う。
それは正解だと思う。山本は、野球で例えれば「7回まで試合を作ってくれる」投手なのである。先発完投型の絶対的エースでなく、7回まで投げて、あとは中継ぎと抑えピッチャーに任せる役割なのである。そして、9回無死満塁のピンチを救うクローザーが賞賛の拍手を受けたとしても、そこに至るまでに「試合を作った」先発投手の功績も大きいのである、本当は。
でも、山本は先発完投したいだろう。その気持ちはよく分かるし、そうでないといけない。がんばれ、山本。